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Mr.Ahmedが2025年10月19日、招聘先のイタリアにて心臓発作のため、52歳で急逝されました。
私は翌週から約10日間緊急でエジプトに渡航し、ご家族ご友人の皆様とともに葬儀に参列いたしました。
私は5年間彼に師事し、日本オーガナイザーとして共に活動いたしました。
彼と私は多くの相談や論議を交わしました。Mr.Ahmedにはエジプト各地の民族舞踊調査にも通訳やご友人紹介など多大なご協力を賜りました。深く感謝しております。
ご遺族の皆様にお悔み申し上げますとともに、神の御許に彼の魂が安らかにあるように願います。
お世話になりました皆様、日本でイベントにご参加いただいた皆様に感謝いたします。
Mr.Ahmedはレダ民族舞踊団在籍を経てルクソール民族舞踊団を設立しました。
彼はダンサーとしても活躍し、そして長年後進の指導と民族舞踊普及に尽力しました。
特に彼はSaidi地方のエジプト民族舞踊を形にすることに多大な貢献をされました。
ご存じの方もいらっしゃいますが、2026年の6月開催予定のイベントに、Mr.Ahmedをメインゲストとして再度招聘する予定でした。急な訃報に悲しみはもちろんのこと、変更への対処で非常に慌ただしく、今後の活動への心配もございます。
ただし、Mr.Ahmedが生前大事に思い、私に度々語られたことがいくつもございました。
Mr.Ahmeⅾの言葉からは、彼の人となりがうかがえます。
まずは私自身、それらの言葉をかみしめたいと思います。
皆様のお心のどこかにも、ぜひ留めていただければ幸いです。
●私はエジプトが好きだ。エジプトの民族舞踊が次の世代に伝わるように、みんながエジプトの文化を好きになるように頑張る。
●私は大変な状況の人に親切にせずにはいられない。そうすれば、神様やまわりの人が私を助けてくれる。お互い助け合うのが好きだ。
●私はBoysやGirlsを沢山教えたい。そうしたら10年後は彼らが主な踊り手になる。それを続ければエジプトの心が未来につながる。私だけでなく色々な友達が民族舞踊のために頑張っている。政府の予算が何とか彼らに向けられて教えやすくなってほしい。
●私は良い仕事をしたい。そうすれば、私が死んだ後もエジプト民族舞踊の中に私の名前や踊り、振付が残る。
●息子のムハンマドにも、私の名前が残って誇りに思ってもらえるように頑張る。
●私は師マフムードレダを大変尊敬していて大好きだ。でも同じやり方やコピーはしない。私はエジプト各地を見て多くの経験をした。Ahmed Abd Elrazik wayを作りたい。
●私は身や心をきれいでありたい。地方のGirlsをもつ家庭はとても厳しい。結婚しないのに性的な対応をしたり、その子たちに悪いうわさがたつと各ダンサーの家庭の人に信用してもらえない。コーチとして、ダンサーの親にも安心して娘息子を任せてもらいたい。
●毎日の行動や気持ちがLifeを創る。たまにLazyでもいいけど続けちゃだめだ。1日1日まじめに過ごすのだ。
●（身近な友人の早世で悲しんだ時に）僕は悲しい。でもそれがLifeだ。明日はまた来る。Lifeは続く。
以上がMr.Ahmedが日々話されていたメッセージです。
Mr.Ahmedは素晴らしい人柄であり、熱意や努力をされる人でした。また彼はムスリム、人間としても高潔な方でした。私は生徒友人として彼が好きで尊敬しております。Mr.Ahmedにお会いできて光栄です。私は彼の言葉を忘れずに、エジプト民族舞踊を日本の皆様に様々な形で伝えMr.Ahmedの実績を次世代に語り継げるように、コツコツ活動します。
私はまだ足りないところがたくさんあります。皆様、私にお力をお貸しくださりともに歩んでくださると嬉しいです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
