今回1年8ヵ月ぶりのにエジプト渡航して強く思ったことが二つありました。
一つ目が『物価が高い!!』です。
実はこの数年~10年強でエジプトのお金エジプトポンド(EGP。街中ではギネーと言います)が下落しています。2024年夏時点で1ポンド3.3円位。最初に渡航した8~9年前は1ポンド7円位、40年前では1ポンド220-230円位(=1ポンド1USD位)と書けば変化が想像できるかと思います。
日本円ベースで考えれば大きな値上がりにならないのですが、
エジプト国内ベースではかなりインフレが進んでいます。
地下鉄:最低料金1ポンド(8年前)→8ポンド(駅数に応じ20ポンド)
タクシー(Zamalek~Faysal):45ポンド→180ポンド位
お水(500mlを街中の小さい売店で購入):4ポンド程度→6~7ポンド
現地スーパーで欲しいもの(トマト、牛乳、飲料水、パン、お菓子等)を一通り買うと、8年前は160ポンド前後だったものが、今回は250ポンド前後かかりました。
私も、移動時にタクシーと地下鉄を組み合わせる、食事はテイクアウェイやスーパー食材を活用するなど、ダンス以外の費用の節約に努めました。観光は地方中心で、カイロではほとんど観光無しです(イスラム芸術美術館くらいでしょうか)。
エジプト人と外国人の列車や観光施設入場料もかなり差がついています。外国人が高いのはある程度やむを得ないですが…。入場料は博物館によって異なります。エジプト考古学博物館で外国人500ポンド程度、大エジプト博物館では外国人成人1500ポンドのようです(今回私は未訪問)。
実際に経験したもの
スエズ運河博物館入場料:エジプト人40ポンド&外国人300ポンド
カイロからルクソールまでの一等列車代:エジプト人380ポンド&外国人70ドル!
入場料も前は4-5倍だった気が…。列車に至っては価格差9倍という驚愕の結果に…せめて5倍程度にならないかしら(涙)。
こうした状況で、エジプトで大多数を占める一般庶民の方の生活はかなり厳しいです。
エジプトでは日本以上に貧富の差が大きく(富豪も一定数いますが)、お肉を買うのも厳しい…という声をちらほら聞きました。Hassan先生からも「冷房は外出時切ってね」と初めて言われました(私はあまり冷房が得意でなく、部屋不在時は元々切っていますが)。
限られた予算や資源は交通インフラへ重点的に投下されているように感じます。長期的視点では交通インフラもとても大事ですが、人々の生活環境が少しでも良くなることを心から願っております。
写真左:ミニヤの街並み 写真右:カイロ地下鉄(出典:Cairo Metro)