いつもご訪問有難うございます。
夏の暑さが大好きなNadaですが、屋外でのマスク装着がきついです。。
屋外の人がいない場所では外していますが、皆様も感染対策と同様、熱中症のリスクにも十分気をつけてお過ごし下さい。。
さて、今回のテーマは「フォークロアダンスで大事だと思うこと」その③です。
今回は”先生として大事なこと、必要と感じること”という側面になります。
「基礎を大事にすること」
「生徒さんのプラス要素を信じること」
基礎を大事に、当たり前じゃない!?と多くのダンサーさんは思われるかもしれません。が、フォークロアダンスについて基礎の動きや基本的な文化風習、衣装などの理解が足りないままに生徒さんに教えている事例を、最近は残念なことに時折耳にします。正直、パフォーマー=ダンサーさんであれば私もそこまでこだわりません(基礎分かっていていただきたいけれど…汗)。お客様が楽しめる、動きや見た目や衣装がきれい、お客様を集めることができる、等がダンサーの重要な要素です。判断はお客様次第。お客様が楽しむニーズを満たせればOKという側面もあります。
一方で、生徒さんに教える際に忘れてはいけない非常に重要な点があります。「生徒さんはこれから習う=事前情報を十分持たない」。これから習うためにスクールに入るのですから、情報が無くて当たり前ですよね(スクールの評判位は事前リサーチできますが、どんな先生かは習わないと分からない)。
生徒さんにとっては基本『先生に習ったことが全て』。先生が間違った知識を教えたり、振付は分かるけど基礎の動きは教えられない、なぜその踊り方になるのか言えない(例え振付師の解釈とか好みゆえだとしても、振付師から真剣に学んでいれば有る程度分かります)…そうすると生徒さんの踊りの基礎に大きな影響を与えてしまいます。日頃の気楽な趣味の生徒さんもいれば、プロを目指す生徒さんもいますが、それはすぐには分かりません。私自身ダンスを始めた当初身体が弱くプロ(バックダンサー)コースを辞退しましたが、民族舞踊に引き込まれ約10年後にいつのまにかプロという選択をしたという事情があります。講師は踊りが上手いほうが良いです(Nada自身は踊りの上達も課題です)が、踊りが上手い以上に大事なことはあると思っています。
そして、「生徒さんのプラス要素を信じること」。
生徒さんに楽しく前向きに(レッスン時間以外の練習が難しくてもレッスン時間においては)取り組んでいただけるよう、改善点の指摘もしますが、同時にできていると思うところを指摘するようにしています。レッスンを重ねる事で、指摘される課題点とできている点とが比較しやすくなります。
改善点の指摘もレベルが上がるほど必須になりますが、改善点を客観的に生徒さんに伝えることが必要です。そこに感情を入れる必要はありません。私は以前ある先生に(当HPリンク記載の先生以外の方です)「ゆりえちゃん下手くそだね~そんなんじゃいつまで経っても初心者のままだよ」「頭でっかちじゃダンスは踊れないんだからね」と前置きなしに突然言われた事があります。こうした場合、”下手くそ”⇒できていない動作を具体的に伝える、”頭でっかち”⇒不足する基礎の動きや練習の内容を助言する、といった事が必要です。
学ぶ側自身が、ダンサーや講師を目指す場合には自分の課題を真摯に省みる必要がありますが、それが過ぎると卑屈になってしまうリスクがあります。課題は課題として認識した上で、自分の踊りをいとおしむ事が大切ですし、講師としては、生徒さんの課題点と長所両方に気づいていただくことで、将来的な可能性の幅を広げられたら…と思っています。
たかがダンス、されどダンス。
日常の気晴らし程度であっても、あるとないでは日々の生活が変わってきます。ましてや、プロのダンサーや講師も目指すとなれば、多くの時間やお金も使いますし、その方の人生に大きな影響を与えることでしょう。講師は、生徒さんの人生に関わらせていただける有難い職業だと私は思っています(教えるのもまたとても楽しいです!)。
講師としての責任を踏まえて、講師と生徒さん双方が楽しくダンスに関われると良いですね(^^)。