エジプトは、紀元前5000年頃から続く歴史の長い国です。
アフリカ大陸の北東端にあり、面積約100万㎢・人口約1億人です。南から北へナイル川が流れています。
昔からエジプト国内の各地域に、様々な踊りが伝わっています。結婚式などの行事で踊られる現地住民の踊りは素朴なものでしたが、1950年代終わり~60年代にかけて当時のナセル大統領の指示により各地の生活や踊りを調べ、シアターでの鑑賞でも楽しめる民族舞踊へとアレンジし、踊り継ぐ取組みが進められました。
以来約60年間、首都カイロを拠点とする二つの国立舞踊団「国立レダ民族舞踊団」「国立民族舞踊団(コウメイヤ)」を中心にエジプト民族舞踊が踊られ、愛されています。
★エジプトの踊りとして有名な「ベリーダンス」とは別の踊りです。お腹は出しませんし、音楽や踊り方も異なります。
民族舞踊を英語にすると、「フォークロアダンス」「フォークダンス」といいます。
辞書で意味を調べると、どちらも「世界各地に伝わる、その地に特有な民俗舞踊」とほぼ意味は同じです。ただし、「フォークダンス」という言葉の場合、その土地特有でなくても大人数のダンス全般を含む場合があります。「フォークダンス」の方が少し意味が広いんですね。
「フォークロアダンス」は「フォークダンス」ですが、フォークダンスの中でもその土地固有の民族・民俗・民間伝承を反映させた踊り、ということになります。
Nadaが踊るエジプト民族舞踊は、厳密に言うと「フォークロアダンス」という事になります。
(ちなみに民族舞踊と民俗舞踊も少し意味が違います。このHPでは意識して民族舞踊と書いています)
でも同時に、フォークダンスでもあります。
フォークダンスと言うと、欧米しかないでしょ!という声も聞かれますが、
エジプトやアフリカ、アジア、そして日本にもフォークダンスがあるんだよ!と言いたくて、このホームページでは「フォークダンス」という表記も使うことにしています。